第20夜 生ビール銘柄確定
酒を売る店において生ビールの銘柄は超超超超重要。俺がビールの好き嫌い激しいからってのもあるんだけど、銘柄だけじゃなくグラスの形状も、サーバーのタイプもこれまた非常に大事。今日はこれから飲食店を始める人向けにビール業界の常識、勢力図、慣習等にについて触れてみたい。
①四大メーカー
誰もが知るビールのナショナルメーカー四社と言えば
キリン
アサヒ
サッポロ
が挙げられる。
会社の規模とビールにおけるシェアは必ずしも一致しないのも面白い。
シェアナンバー1を取り合う生ビール業界の龍虎と言えば
アサヒィ!スープゥァドゥラァァイ!擁するアサヒと
一番搾り、キリンラガー、ハートランド等複数ブランドを保持するビール業界の何でも商社キリンである。
この二社は本当強い。日本にピルスナーしか根付かないのもこの二社の力による処が大きいだろう。ちなみに山岡士郎はラガー派。
上記二社を個人的に評価すると
アサヒ
味S
営業力D
人気S
キリン
味A
営業力A
人気A
と言ったとこ。強いね、やっぱり。アサヒは商品に自信がある点から、あまり営業で頑張らないイメージがある。でもお客様人気が凄いからCS(カスタマーサティスファクション、顧客満足度)の観点からアサヒを選ぶ店は多い。特に大手は多いな。
キリンはきめ細やかなサービス、アフターケア、爽やかで空気の読める営業マンと非常にバランスが良い。ビールも大体美味いし。後ほど触れる協賛金に関しても結構頑張ってくれる。総合的に見て非常に優秀。
そこに続くのがサントリー。ご存知カリスマオーナー率いるサントリーはビールメーカーとしては後発にあたる。二大メーカーが牛耳るビール業界に風穴を開けるべく様々なアプローチで攻勢をかけている。
味 D
営業力 SSS
人気 C
と言ったところ。あくまで個人の意見なので冗談な事言うんじゃ無いよ!美味いよ!という方は暫しお目溢しを。
とにかく営業マンが強い。押しの強いコミュニケーションモンスターが、やってみなはれの精神に基づきガンガン攻めてくる。協賛金攻勢にさらされ落城した店主も多いはず。
二大シェアに食い込む為なら本当何でもやるイメージ。彼等はきっとその辺の石コロすらも大量に売るスキルがあるのだろう。恐ろしい。
そんな最強営業軍団をもってしても日本に蔓延るピルスナー信仰、いや喉越し爽やか信仰は破れないのだ。プレモルはビールあまり飲まない人に絶大な人気を誇るが、ビール中毒達は夜な夜なアサヒやキリンを飲むのだ。
上手く言えないが、プレモルはやっぱりプレモルであって、スープゥァドゥラァァイでは無いのだ。
長くなったから続くっ!